
INFJは、MBTIの中でも特に「理想主義で人の役に立ちたい」という気持ちが強いタイプです。
その反面、現実の職場がその理想からかけ離れていたり、心が通じ合う人がいなかったりすると、精神的に大きな負担を感じてしまいます。
「この仕事は意味があるのか?」「自分は誰かの役に立てているのか?」
そんな問いを抱えながら働き続けた結果、短期間で辞めてしまった…というINFJは少なくありません。
この記事では、INFJが短期離職しやすい理由や、そこに隠された特性、そして次のキャリアを考えるうえでのヒントをお届けします。
目次
INFJが短期離職しやすい3つの理由

理想とのギャップに耐えられなくなる
INFJは、仕事に意義や価値を求めます。
誰かの役に立てていると実感できる環境でこそ、力を発揮するタイプです。
しかし、現実の仕事が売上重視だったり、成果だけを求められる場面が続くと、「本当にこのままでいいのか?」という疑問が膨らんできます。
「やりたいことと違う」「これが自分の望んでいた働き方なのか?」と感じたとき、INFJは一気に気持ちが離れてしまいます。
空気を読みすぎて、自分を押し殺す
INFJはとても周囲に気を配るタイプです。
人の感情や場の空気に敏感で、争いごとを避けようとする傾向があります。
その優しさゆえに、本音を言えずにまあいいかと我慢を繰り返し、気づけば自分の希望や気持ちを無視し続けていた…というケースも珍しくありません。
そして、ある日ふと「これ以上続けるのは無理かも」と限界を迎えてしまうのです。
人間関係にも敏感
INFJは、ただ会話ができるだけではなく「価値観が合うか」「本音で話せるか」をとても大事にします。
それだけに、職場での人間関係に違和感を覚えたとき、表面的には問題がなくても、深いレベルで孤独を感じてしまうことがあります。
一人ひとりとの関係を大切にしたいINFJにとって、チームの中で「居場所がない」「理解者がいない」という状況は非常に辛いものです。
INFJの短期離職は甘えじゃない

INFJは、自分に対してとても厳しい一面を持っています。
短期離職したときにも「またすぐに辞めてしまった」「自分は社会に適応できないのかも」と自分を責めてしまいがちです。
でも、それは怠けや甘えではなく、INFJの気質と環境が合っていなかっただけ。
INFJは感受性が高く、繊細な分だけ、環境の影響を強く受けます。
だからこそ、心がすり減る場所ではなく、自分らしくいられる場所を探すことが何よりも大切なのです。
INFJに合わない職場・合う職場の違い

合わない職場
合わない職場
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成果やノルマ重視
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上司や同僚に共感性がなく、言葉がきつい
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効率重視で人とのつながりが薄い
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意見を言いにくい
INFJは「人の気持ち」や「職場の空気」を大切にするので、こうした職場では孤独を感じやすく、仕事への意味も見出しにくくなります。
合う職場の例
合う職場
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ミッションや理念が明確で、共感できる
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チーム内でお互いに配慮があり、思いやりがある
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自由な裁量があり、自分の意見が歓迎される
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一人で黙々と取り組む時間も確保できる
INFJは、価値観の共有や信頼関係があると安心して力を発揮できるタイプです。
業界よりも「どんな人と、どんな雰囲気の中で働くか」が非常に重要です。
INFJがキャリアで迷ったときのヒント|働き方を見直そう

まず「どう生きたいか」を中心に考える
INFJは、どんな生き方をしたいかがキャリア選びの軸になります。
収入や待遇ももちろん大切ですが、「自分らしく生きられるか」「心が納得できるか」を無視して働くと、モチベーションが続きません。
- 誰かの役に立てる仕事
- 誠実で信頼できる仲間と働ける環境
- やり方を任せてもらえる自由度
こういった要素を含む職場でこそ、本領を発揮しやすくなります。
小さく始められる環境を探す
INFJは慎重で完璧主義な傾向があるため、大きな決断にストレスを感じがちです。
一気にキャリアを変えるよりも、副業や業務委託、週3勤務のような小さなステップから試してみるほうが合っていることも多いです。
また、NPOやソーシャルビジネスなど、社会的意義のある活動に関われる場所もINFJには向いています。
INFJの本音を整理するためのツール紹介
「本当はどうしたいのか分からない」
「辞めたいけど、それでいいのか迷っている」
INFJは感情が複雑に絡みやすく、自分の気持ちを言語化するのが難しいこともあります。
そんなときに役立つのが、キャリア再設計シート。
6ステップに分けて自分の興味や苦手、今後のキャリア展開などの内省ができるワークシートです。
下記の記事も参考にしてみてください。
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まとめ|INFJが短期離職してしまうのは気質のせいではない

INFJが短期離職しやすいのは、自分の中にある“理想”と現実のギャップに強く反応してしまうから。
けれど、それは弱さではなく、“自分にとっての違和感”に敏感な感性があるからこそです。
自分を責める必要はありません。
むしろ、気質と環境のミスマッチを正しく認識できたことは、これからのキャリアにおいて大きな財産になります。
これからは、心が納得できる働き方を選んでいくことが何より大切です。
INFJのあなたが、自分らしく安心して働ける未来を築けますように。