
「また辞めたくなってしまった」
「自分だけが仕事が続かない気がする」
そんな思いを抱えているあなたは、もしかするとESFJ(外交型・感情タイプ)の気質に悩まされているのかもしれません。
ESFJは、周囲との調和を大切にし、人に喜ばれることで力を発揮するタイプ。
だからこそ、職場の人間関係や評価、環境とのちょっとしたズレが積もりに積もって、心が折れてしまいやすいのです。
この記事では、短期離職を繰り返してしまう背景と、ESFJが自分らしく働くためのヒントをお伝えします。
目次
ESFJの特徴と短期離職につながりやすい理由

ESFJの最大の強みは、人に喜ばれることを自分の喜びに変えられること。
その分、自分がどうしたいかよりも、周囲がどう感じるかを優先する傾向があります。
1. 頼られると断れない
周囲からお願いと言われると、自分の限界を超えても引き受けてしまいがち。
結果として業務量が膨れ上がり、心身ともに疲弊して離職に至るパターンも少なくありません。
2. 承認されないとモチベーションが維持できない
ESFJは、努力や献身が当たり前の扱いされる職場では、気づかぬうちに傷ついてしまいます。
ありがとうといった言葉がないと、自分の存在意義が揺らぎやすく、働く意味を見失ってしまうのです。
3. 対人関係の空気に敏感すぎる
「なんとなく冷たい]
「視線が気になる」
といった些細な違和感をすぐに察知し、それが長期化すると働くこと自体がしんどくなります。
ESFJは、場の空気を整えようとするあまり、自分の感情にフタをしてしまうことが離職につながるケースもあります。
ESFJで真面目で人当たりがいいのに仕事が続かない背景

たとえば、こんな場面に心当たりはありませんか?
はてな
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チームワーク重視で配属された先が個人主義で馴染めなかった
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評価制度が数字優先で過程を見てくれなかった
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裏ではギスギスしていた
ESFJは「雰囲気」や「人の感情」にとても敏感です。
だからこそ、表面的にはうまくやれているように見えても、水面下では我慢が積もり積もっていることが多い。
そのギャップに耐えきれず、ある日突然限界を迎えてしまう。
それがESFJが真面目なのに続かないと言われてしまう理由のひとつなのです。
ESFJが短期離職を繰り返さないために必要な視点

自分の意見を出す練習
ESFJにとって空気を乱さないことは正義。
でも、自分を押し殺し続けると確実に燃え尽きます。
最初は小さな主張でもOK。自分の希望を出す練習を少しずつ始めてみましょう。
誰のために頑張るのかを決める
ESFJはみんなのために頑張れる人。
でも、無制限に周囲に合わせていたら、自分が壊れてしまいます。
「本当に支えたい人は誰か」
「どんな価値観を大切にしたいか」
を見つけることが、迷わない働き方への第一歩です。
承認欲求との上手な付き合い方
褒められないと不安になる。認められないと頑張れない。
これはESFJの特性であって、弱さではありません。
だからこそ、承認してくれる環境を選ぶことが大事。
評価されない環境で頑張るのではなく、評価してくれる職場で活躍するほうが、よっぽど幸せです。
ESFJに向かない職場環境・働き方の特徴

数字至上主義の職場
ESFJは「人とのつながり」を大切にする分、数字だけで評価される環境には馴染みにくい傾向があります。
過程を見ずに結果さえ出していればいいというスタンスの職場では、努力が見過ごされることも多く、虚しさを感じやすくなります。
頑張りが伝わらない、感謝がないと感じる職場では、モチベーションを維持するのが難しくなるでしょう。
感謝やフィードバックが少ない環境
ESFJにとって、ありがとうといった一言が原動力になります。
それが一切なく、無言のまま期待されるだけの環境だと、自分の仕事に意味はあるのだろうかと迷いが生まれ、やりがいを見失いやすくなります。
無意識に周囲に合わせて疲れやすいESFJだからこそ、感謝や承認の言葉が自然に交わされる環境が必要です。
人間関係がドライ
上下関係がピリピリしていたり、部署間での交流が希薄だったりと、協調性よりも縦割りが強い組織では、ESFJの良さが活かされません。
相手を思いやる姿勢がおせっかいと取られたり、関係性が築きにくかったりすると、ESFJは孤独感を抱き、次第に心が疲れてしまうのです。
ESFJに向いている職場環境・働き方の特徴

人との信頼関係がベースにある仕事
たとえば教育・保育・介護・広報・コミュニティ運営など、人と関わりながら信頼を築くことが成果につながる仕事は、ESFJの得意分野です。
誠実で親しみやすい性格が活きるため、自然体で働ける場面も多く、やりがいを感じやすいです。
チームで成果を出す文化がある職場
協調性を重視するESFJにとって、みんなで力を合わせる文化は大きなモチベーションになります。
個人の成果を競うよりも、チーム全体で達成感を分かち合うような組織では、ESFJは真価を発揮しやすいです。
感謝や共感のやり取りが日常的な職場
言葉を交わし合いながら仕事を進めるような職場では、ESFJは安心して力を出せます。
フィードバック文化がある、相談がしやすい、声をかけ合う習慣があるなどの職場なら、長く働ける可能性がぐっと高くなります。
短期離職後に感じやすい不安とその乗り越え方

「また辞めてしまうかも」という不安
「今度も同じように続かなかったらどうしよう」と感じるのは当然です。
でも、その不安は、これまで頑張っても報われなかった経験からくるもの。
繰り返さないためには、自分の気質や価値観と向き合い、合わないを事前に見極める視点が必要です。
▶ 乗り越え方
求人選びの前に自分が疲れた理由、安心できそうな環境を紙に書き出してみる。
自分の取扱説明書をつくるつもりでやってみましょう。
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前職に迷惑をかけた罪悪感
ESFJは、周囲への影響を人一倍気にするタイプ。そのため、退職したこと自体に強い罪悪感を持ちがちです。
しかし、そのまま我慢して働き続けるほうが、かえってお互いにとってマイナスだった可能性もあります。
▶ 乗り越え方
あの選択は逃げじゃなくて、自分と周囲のためでもあったと認めることからスタートしましょう。
まとめ|自分のやさしさを大切にできる働き方へ

短期離職を繰り返すのは、あなたが弱いからではありません。
むしろ、無理してでも頑張る、あなたの強さが裏目に出ただけです。
だからこそ次は、がんばりすぎなくても自然体でいられる場所を選んでください。
あなたの思いやりを受け取ってくれる職場は、必ずあります。
誰かのために頑張りたい気持ちも、自分を大切にする気持ちも、どちらも大切にできる働き方を目指していきましょう。